外資に転職したけどイメージと違った話。(後編)

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前回の記事では日系企業から外資系企業へ転職に至った背景について書きました。

今回は「外資に転職したけどイメージと違った話。(後編)」として、

外資系企業に転職後にどのような変化があったのか、転職してよかったこと、悪かったことをまとめようと思います。

 

初めての外資で感じたこと

外資系企業ってどんなところなんだろう…わくわく!という気分で迎えた出勤初日、私は自宅におりました。

初日2日前にパソコン一式や社用携帯のiPhoneSE2、文房具一式と、入社案内が段ボールで送られてきて、

初日はパソコンを開いていてね!という感じのことが書いてあるのを見て軽くカルチャーショックを受けました。新しすぎる…

10月一日だったので、一斉に新しい人が入るタイミングだったらしく、

ジャパンのトップからのウェルカムメッセージやトークセッションなど盛りだくさんで、

この時が一番期待感にあふれておりました…

 

転職してよかった変化

リモートワーク

転職して前職から一番改善したなと思ったのは働く場所です。

今の会社はもう完全にリモート前提の働き方に切り替えていて、オフィスに出社するのはオフィスでしかできない業務ーー書類の発送や捺印業務などーーをするときだけです。

オフィスに行くとなるとそのために着替えたり身だしなみを整えたり、往復の通勤時間があったりで少なからず負担になる部分がありますが、そこをかなり削減できたのは大きいです。

 

フルフレックス

会社の制度としてはフルフレックスが採用されているので、始業~終業までの時間できっかり働く必要はありません。

たしか1時間?ぐらい働けばその日は出勤したとみなされるので、有給をとらなくてもいいことがメリットです。

子供のお迎えや通院などで離席することも可能なので、そういう柔軟性があるのはいいところだと思います。

私の部署でもたまに通院などで離席したり、朝は1時間遅く始業したり、業務を早めに切り上げたりしている人もいます。

ただ、9:00-17:30が基本の就業時間となっていて、なるべくその範囲で働くことが暗黙の了解になっているので、私はそこまで活用できてないです。

暗黙の了解ってなんだよって感じですね。

転職して悪かった変化・イメージと違ったこと

人間関係が希薄

外資ってなんとなく人間関係が希薄でドライなイメージでしたが、その部分はまさにその通りでした。

なにせほぼ全員がフルフレックス・リモートワークで働いててそもそも会う機会がないんですから、雑談を話すなんてことないし、各自が割り振られた仕事をこなしていくだけです。

入社して1年経つけど、メールでは連絡するけど直接は会ったことがない人がたくさんいます。

私はずっと日系企業で、アットホームな職場で働いていたのでその部分は少なからずカルチャーショックでした。

入社初日からリモートですし、誰とも会うこともないっていったい誰と仕事してるんだよってなりますよね。孤独です。

人間関係が希薄、というのは人によってとらえ方が違うと思います。

一人で自分の仕事だけ黙々とできていればいいという人には向いていると思います。

かなり厳しい成果主義

初めて大きな会社で働くことになって、ちゃんとした評価基準があって評価される職場になりました。

年初に今年の目標を設定して、年末に会社が求める基準、自分が設定した目標を達成できたかなど、かなり細かい評価基準について一つ一つ自分でフィードバックしていきます。

私は今年が初めてなので、このフィードバックだけでもかなりだるかった。

そして会社が設定している基準がかなり高く、それぞれを100%達成して「可」の評価になるみたいです。

年収を上げるには「良」を2年連続で取らないといけないらしく、大きなミスもなく、目立つ功績を残さないといけないので、かなりハードルが高いし実質無理です。

事務職で功績ってなんだよってなったのと、それなら日系企業でも毎年ちょっとずつ昇給していくスタイルのほうがまだ良かったと思いました。

こういうのは職種にもよりますね。

ばんばん功績上げて年収もあげられるタイプだったら成果主義は合ってると思います。

働き方には適用されないコンプライアンス

大手企業はどこもそうだと思いますが、コンプライアンスは厳しいです。

毎年コンプライアンスのトレーニングもありますし、通報窓口だったりも設置されてます。

しかしその厳しいコンプライアンスが働き方には適用されていないことに最近気づきました。

いや薄々気づいてはいたけど…

まず、休みの日でも最低限メールをチェックするのが暗黙の了解になってます。(暗黙の了解二度目ですね)

先日は私が午後休みのときに何やら問い合わせがあったらしく、休みなのでメールなんて見てなかったんです。(当たり前ですが)

夕方に念のためチャットを見たら、「これこれこういうのはあらかじめ共有しておいてください(怒)」というチャットが飛んできて、返信のためにパソコン開いたり…

次の日は上司に「休みの日でも社用携帯は持っておこう」と言われました。上司から言われたら「はい」としか言えないですよね。

メールも深夜や早朝の時間に送られていたり、違うチームだけど「忙しいときは深夜まで仕事が終わらないのに深夜残業代はでない」ということを聞いたり…

社用携帯とパソコン渡すからいつでも仕事してよね、というのがうちの会社のメッセージらしいです。

これが仕事とプライベートをきっちり分けたい私にはけっこうきついと感じています…

 

最後に

ほぼほぼ愚痴みたいなまとめになってしまってますが、

一口に外資系企業と言っても、業界や会社によって働き方や社風、カルチャーなど千差万別だと思います。

もちろんそれは日系企業にも言えることです。

ただ、なんとなくよさそう、みたいな感じで選ぶのは絶対にやめたほうがよいです。

いま転職したいと感じていて、改善したいところは外資系企業でないと改善できないのか、転職先の社風などはよく吟味する必要があると思います。

 

一般的に外資系企業は日系企業よりも給与が高く設定されていることも多いですが、

福利厚生は手厚くないですし、マイナス面も多いと思います。

 

こちらの記事が外資系企業への転職を考えている方の一助になれば幸いです。

 

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