外で髪をとかすときはつげ櫛を使っています。
いま持っているものはおそらく10年以上は使っていると思います。
手のひらサイズのつげ櫛で、デパートに買い物に行ったときに母に買ってもらったもの。当時でも1万円はしたと思います。
京都の十三やのものです。
つげ櫛はお手入れしながら使えば一生使えるものです。お手入れをすれば…
髪についたほこりや汚れがついてしまうので、月に1度は椿油を塗って汚れを落としてあげないといけないのですが、長らくさぼっていたらいつの間にかくしの間が黒ずんでしまっていました…
木でできているし使ってたら古くなるよね、と言い聞かせていたけどよく見たら汚れでした。ショック…
すぐに、昔から使っている大島椿油を薬局で買いました。
櫛の歯にも丁寧に椿油を塗って、全体的に浸かるようにして30分ほど放置。歯ブラシでこすってみたら真っ黒になるくらい汚れがとれました。
歯ブラシだけでは取り切れなかった汚れに見かねた彼が地道にこすっていたら新品同様に!
私のつげ櫛、こんなにきれいだったのか…と思いました。
彼、歯のお手入れが楽にできるように、お手製の掃除グッズまで作ってくれました。
写真左です。金具にタコ糸を巻き付け、とかすようにして歯の間の汚れが簡単に落ちるようになってます。
くしやブラシを使い捨てにするなら面倒なお手入れがいらない安いもので事足りると思うのですが、つげ櫛を買うならずっと使う前提でお手入れをするのが必須です。
黒ずんでしまった櫛を見て、自分の髪を大切にしていなかったこと、きちんとした櫛を使う女性でなかったことを反省しました。
これからはきちんとお手入れをして、毎日髪をとかして、つやつやの黒髪を手に入れよう。
どれくらいの人が髪の見た目を気にしているかは知らないけど、一髪二姿(髪を大切にするとその人の美しさが引き出される)を信じているほうなのでこれを機に髪のお手入れをきちんとしよう。
1本の櫛から学べることも多いんだなあと今回の一件で思いました。